動画でわかる全顎治療
歯が割れる、詰め物が何度も取れる。そうしたことを繰り返す理由と、お口全体を診て治す全顎治療の考え方を動画でご説明しています。
全顎的治療
当院では、経験豊富な専門医師が最新の技術と知識をもとに、
患者さまの歯の健康をトータルにサポートする「全顎的治療」を行っております。
1本の歯を治すのではなく
長期的な視野でお口全体の健康維持を目指す「全顎的治療」
全顎的治療とは、顎の骨や噛む力を改善するためのお口全体を考慮した治療で、多くの人が抱える噛み合わせの不調や顎関節症の問題を解決するために行われます。
噛み合わせの不調は、歯のすり減りや偏った噛み方などが原因となることがありますが、これによって顎関節に負担がかかり、頭痛や顔の痛みなどが引き起こされることもあります。
全顎的治療は、こうした問題を根本から改善し、患者さまの生活の質を向上させる重要な手段となります。
当院では、虫歯や歯周病、矯正、インプラント、美容に関する歯科治療など、さまざまな種類の治療を提供しており、歯の状態や並び、噛み合わせ、そして顎の位置などを包括的に考慮して治療を行っています。
治療期間や工程だけを考慮すれば、虫歯1本だけを治療する方が容易です。しかし、悪い部分のみを治療する部分的なアプローチでは、お口全体の健康を十分にサポートすることができません。
長期的な視点から、10年や20年といった長いスパンで患者さまのお口の健康を保つためには、全体的なアプローチでお口全体の問題や症状を解決する全顎的治療を行なうことが重要です。
「噛み合わせの正常化」と「お口の機能の正常化」
咬合調整&総合歯科治療で噛み合わせの調整
お口の健康において、特に重要な役割を果たすのが「噛み合わせ」です。
噛み合わせが正常でない場合、顎関節症の発症や歯周病の進行など、さまざまな悪影響が引き起こされる可能性が高まります。
当院では、問題のある歯の治療はもちろんのこと、さらに以下の2つのポイントに焦点を当てた噛み合わせ調整を行っています。
1.顎の位置の調整による噛み合わせの正常化
当院では、取り外し可能な顎位矯正装置を使用して、顎の位置を微調整し、噛み合わせの正常化を図っています。この調整により、正しい噛み合わせを取り戻すことができます。
2.噛み合わせの高さの調整による噛み合わせの正常化
噛み合わせの高さを調整するために、わずかにエナメル質を削ります。これにより、歯の高さを微調整し、正しい噛み合わせを取り戻すことができます。
当院の全顎的治療の内容
当院では、噛み合わせの調整だけでなく、噛み合わせや顎関節などをトータルに考え、患者さま一人ひとりのお口にもっとも適した治療を行っております。
①歯周病治療
②噛み合わせに問題がある方のための矯正治療
③噛む力を取り戻すことができる「インプラント治療+矯正治療」
④歯を多く失った方のための歯の補綴治療
⑤精密な補綴物の製作経験豊富な歯科技工士による精密な補綴物の製作
※治療内容は患者さまのお口の状態や症状によって異なります。
① 歯周病治療
噛み合わせに注目した歯周病治療
歯周病は、歯茎の炎症に始まり、進行すると歯槽骨の破壊や歯の喪失につながる可能性があります。噛み合わせが乱れている場合、特定の歯に過剰な圧力がかかり、周囲の組織に過度な負担がかかることが考えられます。
これによって、炎症が悪化し、歯茎が後退し、歯周ポケットが深くなることが進行します。要するに、歯周病は噛み合わせの乱れが症状の進行に影響を及ぼすことが多いのです。
当院では、症状の特性に応じて適切な治療を行うと同時に、噛み合わせの側面にも注目し、歯周病治療を進めてまいります。
具体的な治療法
スケーリングやルートプレーニング、そしてフラップ手術による歯石の除去やクリーニングを行います。さらに歯ぐきや歯槽骨の再生を促す歯周外科治療も、患者さまの症状に合わせて適切に行います。同時に、噛み合わせを正常に戻すための顎位矯正や歯の表面削りの処置も選択肢としてご提案いたします。
「噛み合わせの乱れ」と「歯周病」
歯周病の引き金となる要因は、歯にくっついたプラーク(歯垢)に潜む歯周病菌です。これらの歯周病菌は歯周ポケットに潜り込み、歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織に害をもたらします。
歯周病を進行させるもう一つの要因は、「噛み合わせの乱れ」です。歯の噛み合わせが乱れている場合、歯と歯茎の間や歯と歯の間の清掃が難しくなります。これにより、歯垢や食物のかすが蓄積し、歯周病を進行させる原因となる細菌の増殖が進行する可能性が高まります。
また、噛み合わせが乱れている場合、歯の圧力が偏ることがあります。特定の歯に過剰な圧力がかかると、その周囲の歯茎や骨が損傷を受ける可能性があります。これにより、歯周病が進行しやすくなります。
さらに、噛み合わせの乱れが続くと、時間の経過とともに歯が移動し、歯並びが変化することがあります。この変化によって、歯垢が蓄積しやすい隙間や溝が形成され、歯周病の進行が促されます。
② 噛み合わせに問題がある方のための矯正治療
噛み合わせを考慮した矯正治療
噛み合わせが乱れている場合、歯に余分な負担がかかり、歯根の破折や顎関節症などの顎に関する問題が引き起こされることがあります。
一般的な噛み合わせの治療方法は、矯正治療です。当院では、ストローマン社の「クリアコレクト」というマウスピースを使用した矯正を導入しています。
「クリアコレクト」は、インビザラインに比べて歯の矯正力が高く、歯を効果的に移動させる特徴があります。また、エンゲージャー(アタッチメント)を使用することで、歯並びの乱れが軽度の方から重度の方まで、幅広く対応できます。
ただし、一部の症例においては、クリアコレクト単体では適切な治療が行えない場合があります。例えば、歯を抜歯する必要がある症例や、歯を大きく移動させる必要がある場合、または顎の骨格が原因で歯並びに問題がある場合などです。こうしたケースでは、クリアコレクト単独ではなく、ワイヤー矯正との併用や治療方法の変更が必要となることがあります。
ワイヤー矯正にも対応
歯並びの乱れが重度の場合、マウスピース矯正だけでは治療が難しいことがあります。こうした場合には、歯を効果的に移動させるためにワイヤー矯正を行います。また、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせる場合もあります。
③ 噛む力を取り戻すことができる「インプラント治療+矯正治療」
インプラント治療と矯正治療を組み合わせて、噛む力を調整することが可能です
歯を失った場合、インプラント治療で欠損した歯を補うだけでは、充分に噛む力を取り戻すことが難しいケースがあります。歯を失ったままにしておくと、歯が抜けた箇所にスペースが生じます。このスペースに向かって隣接する歯が傾いてしまい、歯並びの乱れが生じることが多いです。
こうしたケースでは、インプラント治療と並行して、残存している歯に対して矯正治療を行うことで、噛む力のバランスを整え、噛み合わせを改善することができます。
矯正治療を終えた後に、インプラントを入れることで、噛む力を回復させつつ、適切な噛み合わせを取り戻すこともあります。
このような方に「インプラント治療+矯正治療」が適しています
・歯周病や虫歯よって多数の歯を失った方
・乳歯もしくは永久歯が先天的に欠如している方(※)
・抜歯後の矯正治療において、インプラントを使用して歯を補う必要がある方
(※)全く歯がない状態や歯の残存状態によっては、矯正治療が適用できない場合があります。
④ 歯を多く失った方のための歯の補綴治療
さまざまな歯の補綴治療の選択肢を提供しています
歯医者が苦手で長らく歯科治療を受けていなかった結果、多くの歯を失ってしまった方 、入れ歯に違和感がありお悩みの方など、 当院では、多くの歯を失われた方々のために、さまざまな歯の補綴治療の選択肢を提供しています。
ただし、歯を失う要因が歯周病である場合には、まず歯周病治療を優先し、歯周組織の状態を改善した後、インプラント、ブリッジ、入れ歯といった補綴治療を検討いたします。
ブリッジや入れ歯が原因で残っている歯を傷つけ、歯の喪失が続くこともまれにございますので、基本的にはインプラントをおすすめしています。
インプラント治療が技術的に難しいケースにおいて、最終手段としてブリッジや入れ歯といった治療をご提案しています。
連結した人工歯を支える治療法「オーバーデンチャー」「オールオンフォー」
インプラント治療は何かしらの理由で失ってしまった歯を補う治療です。インプラント治療では、基本的に1本の喪失歯に対して1本の人工歯根を埋め込みます。
オーバーデンチャー、オールオンフォーとは、片顎4~6本程度のインプラントですべての人工歯を支える治療を指します。
歯周病や虫歯などが原因で多くの歯を失ってしまった場合、オーバーデンチャーあるいはオールオンフォーといった治療法を用いることで、顎全体(歯槽部全体)を覆い、失われた歯の噛む機能と美しい見た目を取り戻すことが可能です。
⑤ 経験豊富な歯科技工士による熟練の技術で、精密な補綴物を製作します
高精度の補綴物は、噛み合わせのトラブルを最小限に抑えることが可能
歯の治療において、詰め物やかぶせ物、入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの補綴物を使用して歯の損傷を補う治療法があります。
補綴物の精度はお口の健康に大きく影響します。
・詰め物やかぶせ物の隙間から細菌が侵入し、再び虫歯になるリスクが高まる
・プラーク(歯垢)が歯の表面と歯と歯の間に付着することで、歯周病の症状が悪化する
・補綴物が高すぎるまたは低すぎることが原因で、噛み合わせが乱れる
補綴物の精度が低いと、上に挙げたような口腔疾患や噛み合わせの不調が起こりやすくなります。
当院は、高度な技術を持つ経験豊富な歯科技工士が在籍する技工所と提携し、高精度な補綴物を製作しています。 患者さまそれぞれの噛み合わせや歯の配置に適した高い精度な補綴物を提供することで、虫歯の再発や歯周病、顎関節症を含む噛み合わせの乱れのリスクを最小限に抑えることができます。
総合歯科医院のメリット
当院は幅広い歯科治療に対応することができます
当院は多岐にわたる歯科医療を提供している総合歯科医院です。一般歯科治療、根管治療、歯周病治療、歯科矯正、インプラント、そして審美治療まで、多様な歯科処置を実施することが可能です。
通常、異なる分野の歯科治療はそれぞれ専門特化した歯科医院を受診する必要があります。専門医院では各分野に特有の治療を受けるメリットがありますが、紹介状の手配や通院の手間といった課題も存在します。
その点、総合歯科医院ならばすべての治療を網羅することができ、紹介状の手配は不要です。患者さまは治療ごとに異なる歯科医院への通院する必要がなくなり、歯科治療にかかる時間と手間を減らせます。
1つのクリニックで多岐にわたる総合的な治療を提供することで、患者さまの歯と顎の状態、治療内容をまとめて管理することができ、詳細に把握が可能となるメリットもあります。
歯の治療でお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください
「歯を失ってしまい食事を楽しむことができない」
「長らく歯科医院に通っていなかったため、不安を感じている」
「ブリッジや入れ歯の影響で残っている歯も状態が悪化している」
など、歯に関するお悩みや失った歯の治療にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
当院では初診時に、経験豊富な歯科医師による診察および精密検査を行います。歯を失ってしまった原因を見極めるためです。歯を失ったことを責めたり怒ったりはしませんのでご安心くださいね。
根本的な原因を明らかにし、患者さまの歯や顎の状態に合わせて最適な治療をご提案させていただきます。お一人お一人の状態に合わせた、最善のケアを心がけております。お気軽にご相談ください。
医療費控除について
当院が全顎治療で見ているもの
全顎治療でいちばん大切なのは、噛み合わせを的確に診られているかどうかです。どの歯がどこで当たり、どの歯に力が集まっているのか。そこを外したまま被せ物だけを作り直しても、また同じところが壊れます。
「一生、欠けない・折れない」を設計する
治療計画を立てるときに考えているのは、その場をきれいに治すことではありません。この先ずっと、歯が欠けたり折れたりせずに使い続けられるかどうかです。そこを見通せるかが歯科医師の力量だと考えています。噛む力の逃がし方、支える歯の数と位置、被せ物の材質と形。すべてはそのための判断です。
矯正・インプラント・審美を組み合わせます
全顎治療は、ひとつの治療法で完結するものではありません。歯を動かして位置を整える矯正、失った歯を補うインプラント、最終的な形と見た目を決める補綴(セラミックなどの被せ物)。この3つを組み合わせて、お口全体を設計し直します。矯正はお口全体を動かす場合もあれば、必要な部分だけを動かす場合もあります。どこまで動かすかは検査のうえで決めます。
できるだけ早く、噛めるところまで
治療が長引くほど、噛めない期間が続き、日々の負担になります。当院では矯正・インプラント・補綴を順番に待つのではなく、進められるものは並行して進め、おおむね1年程度での完了を目標に計画を立てています。早く噛めるようになることを、治療設計の優先事項に置いています。ただし、お口の状態や骨の治りかたによって期間は前後します。実際の見通しは精密検査のあとに個別にお伝えします。
担当する歯科医師
全顎治療は副院長の渕澤一徳が中心となって担当しています。全顎的な治療は年間およそ50症例にのぼります。噛み合わせの判断は、教科書どおりにいかない場面の連続です。最後は経験を通して身についた感覚がものを言う領域だと考えており、症例を積み重ねることを大切にしています。
矯正治療・インプラント治療・セラミックによる補綴は自由診療です。治療にともなうリスク・副作用については、下の「知っておいていただきたいこと」もあわせてご確認ください。
全顎治療の症例
当院で実際に行った全顎治療です。患者様ご本人の同意を得て掲載しています。写真は上段左から口腔内写真の標準的な配置で並べています。上段が上顎、中段が右側方・正面・左側方、下段が下顎と前歯部です。
症例1|60代・男性


症例2|40代・男性


※治療結果には個人差があります。同じ治療を行っても同様の結果になるとは限りません。
※お口の状態により、治療内容・期間・費用は変わります。精密検査のうえで個別にご説明します。
症例3|70代・男性


症例4|60代・女性


※治療結果には個人差があります。同じ治療を行っても同様の結果になるとは限りません。
※お口の状態により、治療内容・期間・費用は変わります。精密検査のうえで個別にご説明します。
こんな方に全顎的治療をおすすめしています
・治療した歯が、同じところで何度も悪くなる
・治療する歯が1本ではなく、何本もある
・詰め物や被せ物が外れやすい、歯が欠けたことがある
・入れ歯やブリッジが合わず、残っている歯の状態も気になる
・何年も歯科医院に行っておらず、どこから手をつければいいか分からない
・これから先も自分の歯で噛み続けたい
当てはまるものがある方は、1本ずつ治すよりも、お口全体を見てから計画を立てたほうが結果的に早く、負担も少なく済むことがあります。
全顎的治療の進め方
1. 検査・診断
初診時に、経験豊富な歯科医師による診察と精密検査を行います。レントゲンや歯科用CTで骨の状態まで確認し、「なぜ悪くなったのか」という原因のほうを見極めます。
2. 治療計画のご説明
何を、どの順番で、どこまで行うのか。保険で進める部分と自由診療になる部分、期間と費用の目安をお伝えします。ご納得いただいてから治療を始めます。
3. 土台を整える
歯ぐきや骨の状態が悪いまま被せ物を作っても長持ちしません。歯周病の治療や虫歯の処置で、まず土台を安定させます。
4. 噛み合わせと歯並びを整える
噛み合わせの調整や、必要に応じて矯正治療で歯を正しい位置へ動かします。ここが崩れていると、どんなに精密な被せ物も長持ちしません。
5. 失った歯を補い、最終的な形にする
インプラントやセラミックの補綴で、噛む機能と見た目を回復させます。
6. メンテナンスで守る
治した状態を保つために、定期メンテナンスへ移行します。全顎的治療は、ここまで含めて一つの治療です。
知っておいていただきたいこと
全顎的治療は治療範囲が広くなるため、一般的な治療より期間が長くなります。自由診療を含む場合は費用も高くなります。また、治療後もメンテナンスを続けていただかないと、再発や後戻りが起こる可能性があります。最初にすべてご説明したうえで進めますので、疑問はその都度お聞かせください。
よくあるご質問
Q. 全顎的治療は、普通の治療と何が違うのですか?
A. 痛いところを1本ずつ治していくのが一般的な治療です。全顎的治療では、先にお口全体を検査して「なぜ悪くなったのか」を明らかにし、治す順番まで含めて計画を立ててから治療を始めます。同じところを繰り返し治すことを減らすための考え方です。
Q. どのくらいの期間がかかりますか?
A. お口の状態と治療の範囲によって変わります。当院では矯正・インプラント・補綴を並行して進め、おおむね1年程度での完了を目標に計画を立てています。骨の治りかたやお口の状態によって前後しますので、最初の診断の段階で見通しをお伝えします。
Q. 保険は使えますか?
A. 虫歯や歯周病の治療、保険適用の被せ物は健康保険の範囲で行えます。セラミックによる補綴、インプラント、矯正治療は自由診療です。どこまでを保険で行うかはご希望をうかがいながら決めていきます。
Q. 途中まで他院で治療していますが相談できますか?
A. もちろんです。現在の状態を検査したうえで、これまでの治療も踏まえてこれからの進め方をご提案します。
Q. 全部いっぺんに治さないといけませんか?
A. いいえ。ご予算やお時間の都合もありますので、優先順位をつけて段階的に進めることもできます。大切なのは、全体を見たうえで順番を決めることです。
Q. 歯を抜かずに済みますか?
A. 残せる歯はできるだけ残す方針です。ただし、割れてしまった歯や、支えている骨が失われた歯は残すことがかえって周りの歯に負担をかける場合もあります。検査の結果をもとにご説明します。