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2026.09.10

食べる・飲み込む・話すを支える!お口の機能について

青森県八戸市 八戸総合歯科・矯正歯科の歯科衛生士の坂本と志村です。

皆さんは、「お口の機能」と聞いてどのようなことを思い浮かべますか?

歯でしっかり噛むことをイメージする方が多いかもしれません。
しかし、お口には「噛む」以外にも、「食べ物を取り込む」「噛んだものをまとめる」「飲み込む」「話す」「呼吸する」など、さまざまな大切な機能があります。

これらのお口の機能は、一生を通して変化していきます。

子どもの頃は、成長とともにお口の機能を身につけ、発達させていく時期です。
一方、大人になると加齢や生活習慣などによって、これまでできていた機能が少しずつ低下していくことがあります。

今回は、大人の「口腔機能低下症」と子どもの「口腔機能発達不全症」、
そしてどちらの世代にも共通して行うことができる「舌圧測定」と「口唇閉鎖力検査」についてご紹介します。

 

【大人にみられる「口腔機能低下症」】

口腔機能低下症とは、加齢や病気、生活習慣などの影響により、食べる・話す・飲み込むなどの
お口の機能が複合的に低下している状態のことです。

若い頃には意識しなくても自然にできていたことが、年齢を重ねるにつれて少しずつ難しくなることがあります。

例えば、

・以前より硬いものを食べなくなった
・食べ物を口からこぼすことが増えた
・飲み物や食事中にむせることがある
・話しにくさを感じる
・口が乾きやすい

など、日常生活の中に小さな変化として現れることがあります。

大切なのは、「年齢のせいだから仕方がない」と考えるのではなく、現在のお口の機能を確認することです。

口腔機能は、歯の本数だけで決まるものではありません。
歯が残っていても、舌や唇、頬などのお口周りの筋肉を十分に使えていなければ、
食べる・飲み込むといった動作に影響が出ることがあります。

【子どもにみられる「口腔機能発達不全症」】

一方、成長期のお子さんには「口腔機能発達不全症」という考え方があります。

これは、食べる・話す・呼吸するといったお口の機能が、年齢に応じて十分に発達していない状態をいいます。

お子さんのお口の機能は、生まれた時から完成しているわけではありません。

授乳や離乳食、毎日の食事や会話などを通して、舌や唇、顎の筋肉を使いながら少しずつ発達していきます。

そのため、

・食べるのに時間がかかる
・あまり噛まずに飲み込んでしまう
・食べこぼしが多い
・口をぽかんと開けていることが多い
・口呼吸をしている
・発音が気になる

などの様子がみられる場合には、お口の機能の発達について確認することがあります。

子どもの場合は、大人のように「できていたことができなくなる」のではなく、
「成長に合わせて身につけていく機能が十分に発達しているか」という視点で確認することが特徴です。

【大人と子どもでは違うけれど、共通するお口の機能】

口腔機能低下症と口腔機能発達不全症は、対象となる年齢も、お口の機能を確認する目的も異なります。

大人の場合は、現在持っている機能をできるだけ維持し、低下を早期に発見することが大切です。

子どもの場合は、成長に合わせて必要な機能が身についているかを確認し、必要に応じてサポートしていくことが大切です。

しかし、どちらにも共通して重要なのが、舌や唇などのお口周りの筋肉です。

当院では、お口の機能を客観的に確認するための検査として、「舌圧測定」と「口唇閉鎖力検査」を行っています。

【舌圧測定とは?】

舌圧とは「噛んだものをひとつにまとめる力」ことです。

舌は、食事をする際にとても重要な役割をしています。
特に、歯で噛み砕いた食べ物を舌で集め、ひとつにまとめる働きがあります。

食べ物をしっかり噛んだ後、そのままでは飲み込むことができません。
舌を使って食べ物を口の中で集め、ひとつにまとめることで、飲み込みやすい状態にします。

このように、舌の力は「噛んだ食べ物をひとつにまとめる力」や「飲み込む力」に深く関わっています。

舌圧測定では、専用の機器を使用して、舌で上あごを押す力を測定します。

測定することで、見た目だけでは分かりにくい舌の力を数値として確認することができます。

大人の場合、舌の力が低下すると、噛んだ食べ物をうまくひとつにまとめることが難しくなり、
飲み込みにくさにつながることがあります。

また、子どもの場合にも、食べ物を適切に噛み、舌を使ってひとつにまとめるという一連の機能が、
年齢に応じて発達しているかを確認することが大切です。

【口唇閉鎖力検査とは?】

口唇閉鎖力とは、唇をしっかり閉じる力のことです。

唇は、食べ物を口の中に取り込むだけでなく、食べこぼしを防いだり、発音したりする際にも重要な役割があります。

また、普段から口が開いている状態が続くと、口呼吸につながる場合もあります。

口唇閉鎖力検査では、専用の機器を使用し、唇を閉じる力を測定します。

「口を閉じる」という何気ない動作ですが、その力を数値で確認することで、
お口周りの筋肉がどの程度使えているのかを知ることができます。

特にお子さんの場合、「口ぽかん」が気になるというご相談も少なくありません。

口が開いている原因は一つではありませんが、口唇閉鎖力を測定することで、
唇を閉じる力について客観的に確認することができます。

【数値で確認し、変化を見ていくこと】

お口の機能は、見た目だけで判断することが難しい場合があります。

「しっかり食べているから大丈夫」「口を閉じることができるから問題ない」と思っていても、
実際に測定してみることで、現在の状態を客観的に確認することができます。

舌圧や口唇閉鎖力を測定することで、お口の機能を数値として把握することができます。

また、一度だけ測定するのではなく、定期的に確認することで、以前と比べてどのように変化しているかを見ることもできます。

子どもであれば、成長とともにお口の機能がどのように発達しているのか。

大人であれば、現在の機能を維持できているのか、低下がみられていないか。

それぞれのライフステージに合わせて、お口の機能を確認していくことが大切です。

 

【「歯を守る」ことから「お口の機能を守る」ことへ】

八戸総合歯科では、虫歯や歯周病の予防・治療だけではなく、
「生涯にわたっておいしく食べ、楽しく話し、健康に過ごす」ためのお口の機能を守ることも大切にしています。

歯が健康であっても、お口の機能が十分に発揮できなければ、食事や会話に影響することがあります。

そのため、お口の機能を早い段階から確認し、必要に応じてトレーニングや生活習慣の見直しを行うことも大切です。

当院では、大人からお子さんまで、それぞれの年齢に合わせてお口の状態や機能を確認しています。

「最近食べ方が変わってきた」「飲み込みが気になる」「子どもの口ぽかんや食べ方が気になる」など、
お口の機能について気になることがありましたら、お気軽にスタッフまでご相談ください。

これからも八戸総合歯科では、皆さんが生涯を通して健康なお口で食事や会話を楽しめるよう、
お口の健康だけでなく「お口の機能」にも目を向けながらサポートしていきたいと思います!

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