2023.01.18
歯の構造の豆知識
みなさんこんにちは!
青森県 八戸総合歯科・矯正歯科の歯科助手の西舘と福山です。
今回私たちからは、普段の治療の中だけでお伝えできない、
歯の部分的な構造についてお話ししたいと思います^^
【歯根膜とセメント質】
歯と骨を繋ぐ丈夫なコラーゲン
繊維。
歯根膜は歯根と顎の骨(歯槽骨)を繋ぐ丈夫なコラーゲン繊維。
歯根膜の片方は歯根のセメント質の中に、もう片方は歯槽骨に入り込んでいます。
歯根膜が歯と歯槽骨をつなげているおかげで「グッ」と噛んでも歯がぐらぐらせずにすみます。
歯根膜のもう1つの重要な役割が、歯のクッション役。
噛んだ力を歯根膜がふわんと受け止め、歯や歯槽骨への衝撃を和らげて、噛んだ感触を歯槽骨に伝えます。
インプラントを入れると「噛むとかつかつ響く」と言う方がいますが、これはインプラントには歯根膜がないからです。
噛んだ感触が生じにくいのでつい強く噛みすぎ上部構造(人工歯の部分)が欠けやすいのも同じです。
【歯根膜を作り出すセメント質の細胞】
厚みは極薄の数十ミクロンと言われていて、歯茎が下がり露出しても気付きにくい組織です。
しかも象牙質より柔らかく、歯磨きするうちにいつの間にか失われてしまうと言われています。
セメント質の働きはとても重要で、
歯根膜と結んで歯を歯槽骨にくっつけるだけでなく、
実はセメント質にあるセメント芽細胞がセメント質とつながる歯根膜を作っています。