新しい虫歯・歯周病予防について
皆さん、こんにちは!
青森県八戸市 根城よしだ歯科 歯科衛生士の坂本と高柳です。
今回は、当院で行っている
虫歯や歯周病の予防 GBT についてお話しします!
◯バイオフィルムについて
歯ブラシでは取ることができない、細菌の膜のことです。
バイオフィルムがついた状態で治療をすると、虫歯や歯周病が再発する可能性が高まります。
長期的に歯を守るために、定期的にバイオフィルムを除去することが重要です。
◯GBTとは
Guided Biofilm Therapyの略で、
バイオフィルム・ステイン・歯石の除去などを
スイス製の最新の機器「エアフロー プロフィラキシスマスター」を使用して行う新しい「歯周病治療・メンテナンス」のシステムです。
◯GBTの特徴
世界で唯一GBTが可能な「エアフロー プロフィラキシスマスター」というエアフローを使用し、歯科組織(象牙質、セメント質、エナメル質、歯肉など)への侵襲性を抑えます。
また、染め出しにより、バイオフィルムを可視化することで
除去しやすい状態にし、う蝕や歯周病の予防を容易にします。
◯GBTの流れ
01 評価と感染予防
* まずは洗口液で洗口する
* 歯・歯肉・歯周組織を評価する
* インプラントとインプラント周囲組織を評価する
02 染出しでバイオフィルムの可視化
* 染出し液で染出しされたバイオフィルムと問題のある部位を患者さんに説明する
* 染色がバイオフィルム除去の目安になる
* バイオフィルムが除去されると、歯石の検出が容易になる
03 情報提供
患者さんの意識向上と指導:
* 予防の重要性を強調する
* 口腔衛生について患者を指導する
* 個々の患者さんに合わせた清掃器具を推奨する
04 歯肉縁上・縁下のエアフロー
バイオフィルム、ステイン、早期歯石を除去
* 天然歯、修復物、インプラントには、エアフローを使用する
05 歯肉縁下のペリオフロー
4㎜から9㎜までの歯周ポケット内にあるバイオフィルムを除去
06スマートピエゾンとPSチップ
残った歯石の除去
07指差し確認
患者さんを笑顔に:
* バイオフィルムの取り残しがないかどうか最終確認をする
* 歯石が完全に除去されたかをチェックする
* 歯面にフッ素を塗剤して保護する
08 新たなリコール予約
歯肉の健康=生活の向上:
* リスク分析に従い、リコール時期を計画する
* 患者さんに治療の評価をしてもらう
◯これまでの予防を目的としたメンテナンスとの違い
これまで感じていたメンテナンスの際の痛みや不快感、歯やインプラント、被せ物への傷も防げます。
バイオフィルムの除去をすることで、よりむし歯・歯周病のリスクを回避できます。
従来の治療は歯石除去を優先していますが、バイオフィルムが原因で、高齢者の方が誤嚥性肺炎になるリスクが高まったり、
循環器疾患や糖尿病との相互関係もあると判明しています。よりリスクを軽減する予防法です。
今後も皆様のお口と体の健康のために、より良い治療やクリーニングを提供していきます!