お子さんの強い丈夫な歯を育てましょう
青森県 八戸市 根城よしだ歯科 歯科衛生士 杉澤です。
今回はお子さんの強い歯を育てる方法についてのお話しです。
むし歯や歯周病を予防することだけが歯の健康維持ではありません。噛む機能が十分に発達し、何でも好き嫌いなく食べる子、味覚も含めて感受性の豊かな子に育てることが大切です。子育てのうち、食事に関係した分野の中心はやはり家庭。保護者の頑張りが強い丈夫な歯を育てます。
栄養のバランスが歯育ての基本
歯に良い食事の基本は栄養のバランスがとれていること。「1日30品目」を目標に、骨や体を育てるのに欠かせない栄養素を含み食品をまんべんなく食べさせます。調理法を工夫して、子供が歯に良い食品を好きになるように習慣づけて下さい。
「おかあさんだいすき」は丈夫な歯を育てるかしこい献立
おから、かき揚げ、さんまの塩焼き、大豆の五目煮、イモのにっころがし、酢の物、きんぴらぼぼう・・・俗言う「おふくろの味」です。これらの日本の伝統的な家庭料理で、繊維を含む野菜や良質のタンパク質が豊富です。おふくろの味には、丈夫な歯を育て、歯と口の健康を維持するために必要な要素がみんなそろっています。
野菜の繊維はむし歯を防ぎます
大阪の岡崎宅司博士は開業医としての経験から、「歯を丈夫に保つには野菜を多く食べることが必要だ」と提唱しています。食の教育が進んでいるアメリカでも。コールドウェル博士が「セロリやにんじんがむし歯予防に効果的」と報告しています。これは、水に溶けない食物繊維であるセルロースが、噛む時に歯を清掃し、しかもよく噛むことで弱アルカリの性質をもつ唾液がよく出て、むし歯菌がつくる酸を弱める働きをするからです。この不思議な野菜の効用をいかして、積極的に歯育てを進めましょう。