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歯の豆知識

2023.01.16

TCH(Tooth Contacting Habit)歯列接触癖

みんさん、こんにちは!!

青森県 八戸市  根城よしだ歯科

歯科医師の成田くみ子です。

<TCHTooth Contacting Habit)歯列接触癖>

TCHTooth Contacting Habit)歯列接触癖という言葉をご存知でしょうか。寝ているときの歯ぎしりがあると指摘されたことのある人は、このTCH(Tooth contacting habit)いえるでしょう。歯を将来失う原因は、虫歯歯周病だけではなく、実は、近年このTCH(Tooth contacting habit)が、歯が無くなる原因のトップだとも言われるようになってきました。歯は1日のうち20分以上接触してはいけないといわれております。歯が、食事以外で接触し続けることが、様々な病気の原因にもなっているとも言われ、今回は、このTCH(Tooth contacting habit)お話ししたいと思います。

本来は、お食事など何もしていないときのお口の中は唇を閉じていても、口の中では上下の歯は接触していないのが正しい状態です。そして普段、食事などで上下の歯を接触させる時間は、一日におよそ平均15分〜17分にも満たないといわれています。物を噛んでいる時(咀嚼時や食物の嚥下)や、会話、力を入れている時など瞬間的に当たるのです。しかし、歯ぎしりや、考える時や作業している時の癖などで長時間の接触がある場合、筋肉が疲労していきます。この不必要な上下の歯の接触の癖を、TCH(トゥース・コンタクティング・へビット)と名付けられました。これは顎関節症の大きな原因になることが分かってきました。さらに、歯が接触している時に様々な筋肉が連動して作用するため、頭痛や肩こりとも密接に関係しているともいわれているのです

さらにTCH(Tooth contacting habit)のもう一つの症状としては、嚥下と呼吸性の異常です。
飲み込みの異常によって口の中から呑気というガスが胃腸に溜まってしまい、異常にお腹がぷっくりふくらみ、ゲップやおならの原因になります

この現象は赤ちゃんでも起こっています。
お母さんの抱き方によっておこります。

頭の支えがなく、顎を上に上げてしまう抱き方によって呑気を吸ってしまう呼吸になります。そして、おっぱいがしっかり入っていないことによって赤ちゃんも呑気を吸ってしまって歯が無い状態でもこのTCH(Tooth contacting habit)の前駆症状が起こっていると考えられています。

<TCHが引き起こす症状>

TCH(Tooth contacting habit)は、顎関節症の大きな原因となります。顎関節症とは、簡単に言うと、あごの関節(顎関節)周辺に何らかの異常がある「顎が痛い」「顎が鳴る」「口が開けづらい」などが主な症状である慢性的な疾患で、人により状態も異なりますがまとめて顎関節症と呼びます。「硬いものを食べたら顎が痛くなった」という軽い症状を含めると日本人の二人に一人は何らかのあごの異常の経験があるのではないかとも言われます。

さらに、TCH(Tooth contacting habit)は、顎関節症だけでなく、歯周病の悪化、歯の咬合痛、矯正治療中の顎関節症の発症、舌・頬粘膜の誤咬、充填物・補綴物の脱離、歯冠破折、慢性口内炎、舌痛症、発語不明瞭化など、口腔内の症状を引き起こすことがあります。

<治療方法>

明らかに咬み合わせが悪いのであれば、歯科医院に通院し、咬合調整や咬み合わせの治療、歯列矯正などが必要になってきます。

簡単にできる方法としては、TCH(Tooth contacting habit)だと自覚がある人(夜中に歯ぎしりがあると言われたことがある人)は、まずは歯を接触させないよう意識をすることをお勧めします。歯ぎしりを指摘されたことがない人でも知らず知らず歯を接触させてしまっている人は多くいます。

作業中や考え事中に食いしばる癖がある人ほど、顎の筋肉は疲労します。この筋肉の疲労が蓄積すると、眠るときにより緊張しやすくなり、歯ぎしりが起こりやすくなるといわれています。

ですので、例えば、日中起きている時に、上下の歯があたらないように意識する方法を試してみましょう。職場や実家の、目につくところに「歯を離す」などの貼り紙をして意識するのが効果的です。

それでも改善がない場合は、歯科医院でご相談のうえ、咬合調整やマウスピースをつくるのがベストです。

ストレスの多い現代において、歯を食いしばって仕事に精を出している方も多いでしょう。また、下を向きながらパソコンの画面で奮闘している人も多いはずです。そんな方はTCH(Tooth contacting habit 噛み続け癖)になっているかもしれません。放置していると、歯並びや歯の健康に悪影響を及ぼす恐れがあることを認識してほしいです。ふとしたときに、ご自身の歯が接触していないかみなさんも意識してみてください!

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