酸で歯が溶ける!?
こんにちわ。
青森県八戸市、根城よしだ歯科の歯科医師山田優貴です。
急ですが、
コーラって、
なんであんなに美味しいんでしょうか??wwww
疲れた時に
しゅわしゅわ〜〜
っと
体の隅々まで
まるでエネルギーが湧き上がってくるかのような、
最高の
喉越し。
できることなら
ずっと飲んでいたい!!!
こんな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は
【酸で歯が溶ける!?】
と題しましたが、
まさに、
この炭酸飲料水など、
酸性の飲み物こそが
歯が溶けてしまう原因となります!
この
「う蝕原因菌が関与しない歯質表面の損失の中で、酸による化学的な歯質の溶解のこと。」
を
酸蝕症
といいますが、
そのほかにも、
原因は様々です。
酸蝕症の原因としては
大きく2つに分けられます。
①外因性要因:・飲食物由来の酸→清涼飲料水、柑橘類、酒類、酢
・酸性の内服薬→ビタミンC、アスピリンetc…
・環境中の酸(職業病)
②内因性要因:・摂食障害(拒食症、過食症)
・自己誘発性嘔吐
・胃食道逆流症
このように、
口腔内の環境が
酸性(ph5.5〜5.7以下)
になると、
歯の表面の
エナメル質表層から歯の成分である
「リン酸カルシウム」
や
「カルシウムイオン」
が唾液中に溶け出し、
歯が脱灰(歯が溶けやすい状態)
します。
この時はまだ虫歯の穴は開いていない状況です。
その後、
口腔内のphが5,5~5.7以上に戻ると、
虫歯にはならず、
再石灰化が起こり、
歯が元どおりになります。
つまり、
phが中性に戻る前に
飲食を繰り返したり、
phを中性に戻す力のある
唾液の分泌量の少ない就寝時前に飲食したり、
また、
口腔内が酸性の状態で歯ブラシをしたりすると、
酸蝕症や、虫歯が進行してしまいます。
今まで
食事後
歯ブラシを即時でする癖がある方も、
食事の内容によって
口腔内のphが酸性の恐れのある場合は
30分ほど
ブラッシングをせず、
phを
中性にしてから
ブラッシングすることを
お勧めいたします!!!
美味しいコーラを
口腔内に優しく飲む。
ある程度飲んで、
30分ほど待ち
ブラッシング。
その後は
立て続けには飲まず、
我慢。
飲み方を考えて飲むこともたいせつですね!
ぜひみなさん、お試しください!