赤ちゃんのハイハイはなぜ大事??
赤ちゃんの成長発達の中でみられる「ハイハイ」の重要性について、
口腔発達の視点から書かせていただきます。
ハイハイ(ズリバイも含む)をしているときは、舌が上顎に接している状態
になります。
舌の位置は将来の歯並びや鼻で呼吸する習慣をつけるのに大事なポイントとなってきます。
正しい位置に舌がある方は、舌が常に上顎に接しているので顎の発達を促し、将来歯並びがよくなる可能性が高くなります。
誤った位置に舌がある場合は、舌が上顎に接していないので顎の発達が促されず歯並びが悪くなってしまったり、口で呼吸する習慣がついてしまう原因にもなります。
赤ちゃんのときにするハイハイはたくさんすればするほど、舌の正しい位置を獲得し鼻呼吸の土台をつくることができます。
またハイハイをするときに使う筋肉を鍛えることで、二足歩行になったときの体軸を整え、重力に打ち勝つ姿勢をつくることができます。
赤ちゃんにハイハイをたくさんしてもらうためには「ハイハイ」ができるような環境を整えてあげるのが重要になっていきます。
赤ちゃんの成長発達は多くの場合、
「首すわり→お座り→ずりばい→ハイハイ→つかまり立ち→1人歩き」といった流れで成長していきますが、ほとんどずりばいやハイハイをしないうちに歩きだすといったように発達を飛びてしまうことがあります。
腰が座らなくてもすわれるベビーチェアや歩行器の使用が原因の一つになることがあります。赤ちゃんの自然な成長発達を促すには、こういったベビーグッズの使用はおすすめできません。
ハイハイを卒業し、すでに上手にあんよしているお子さんは、雑巾がけの姿勢がハイハイと同じように筋肉を使うことができるので、家庭でとりいれてみてください。