舌の位置と歯並びの関係
みなさんこんにちは!
青森県八戸市 根城よしだ歯科小児歯科赤ちゃん歯科担当の成田くみ子です。
みなさんはお口の中で舌の正しい位置(舌の置き場所)があることをご存知ですか?
普段意識したことがある人のほうが少ないと思います。わたしも歯科医師になるまで、考えたこともありませんでした。舌の正しい位置は、図1の☆印のスポットに舌の先が触れている状態です。舌がスポットに触れていないと舌が下に下がった状態になります。
歯に接している、舌・頬・唇などの力が長期間にわたってかかり続けると歯の位置は動きます。
歯はわずか1.7gの力で動くと言われています。舌の力は500g、頬・唇の力は300gくらいあります。特に舌の力は強いので、普段の舌の位置や使い方が歯並びに影響を与えてしまうのです。
上顎の成長のピーク前(5歳くらいまで)に平常時に舌が正しい位置にあると、上顎は舌に押されて大きく発達します。しかし舌が下に下がってしまっている状態だと、上顎の成長は小さくなります。
写真の左側の口腔内は舌が正しい位置にある状態です。右側の口腔内は舌が舌に下がっている口腔内です。
幼児期の舌の位置は、その後の顎の発育に大きく影響します。
5歳の時点で舌を正しい位置に置くことができていないお子さんは、舌のトレーニングによって舌の位置を改善することができれば、顎の成長が促され歯並びが良くなります。お子さんの歯並びに不安がある方は、いつでもご相談ください。