糖質との上手な付き合い方
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科 歯科医師の船橋美加です。
今回は皆さんのお食事の中に含まれている栄養素「糖質」についてお話します。
最近よく「糖質」という言葉を耳にすると思います。
糖質は私たちの身体のエネルギー源の一つです。
体温の維持や筋肉を動かす原動力や脳のエネルギー源として活躍しています。
適度で質の高い糖質を体に取り入れることはとても大事なことです。
しかし、糖質の取り方を間違えてしまうと返って体に負担をかけてしまうことにもなります。
例えば、お腹が空いたときに何か食べ物を食べると、私たちの体の中では血糖値が上がり幸せな気分になります。
そしてその後すぐに体からインスリンという物質を出して血糖値を下げ、血糖値が上がりすぎるのを防いでくれるという仕組みになっています。
糖質は血糖値を上げる唯一の栄養素です。
他の栄養素に比べて吸収が早く、短時間で血糖値を上げる作用があります。
糖質の取りすぎにより血糖値の上がり下がりが急激に起きてしまうと、体も疲れてしまい脳の大きなストレスになってしまいます。
したがって、脳をパワフルに活動させるためには、血糖(血中のブドウ糖)の数値を一定に保つことが重要なのです。
それでは、どのようにして血糖値のコントロールを行えばよいのでしょうか。
まず一つ目の方法は、食事の時の食べる順番です。
ご飯やパンなどの炭水化物も糖質が多く含まれています。
炭水化物に手を付ける前に、食物繊維を多く含む野菜や、おかずの肉・魚を先に食べるだけでも血糖値の急な上昇を防ぐことができます。
食事の前にプロテインを飲んだり、素焼きのミックスナッツを食べたりするのも効果的です。
二つ目の方法は、朝食をしっかり取ることです。
血糖値が一番下がっているのは朝です。
忙しくて朝食を抜きがち・・・という人が多いと思いますが、朝食をしっかり取ることで血糖値が上がり。体にも脳にもエネルギーをしっかり供給することができます。
他の大事な栄養素であるタンパク質や脂質には血糖を維持する効果があるため、それをしっかり摂取することによっても血糖値を安定した状態に保つことができます。
三つ目の方法は、食後すぐ(30分以内)の運動です。
私たちの取り組んでいる栄養療法の中で、「箸を置いたら靴を履け」という言葉があります。
食事を取って血糖が上がるとインスリンが分泌されますが、運動により血糖を筋肉中に取り込むことができます。
すぐに実践できることなので、ぜひやってみてください。
「糖質」は摂り方によって体の調子に大きく影響します。
皆さんも身近なことから気を付けて健康な体を手に入れましょう!