歯科がすすめる卒乳の時期
みなさんこんにちは!
青森県八戸市 八戸総合歯科矯正歯科 歯科医師の成田くみ子です。
小児歯科・小児矯正を担当しています。
母乳で育児をしていると、おっぱいはいつやめたらいいか、悩まれる方もいらっしゃると思います。
歯科がすすめる卒乳の時期についてまとめたので、よかったら参考になさってください。
歯科がすすめる卒乳の時期は、「奥歯が生えたら(1歳〜1歳半くらい)」です。
1歳〜1歳半くらいになると「第一乳臼歯」と呼ばれる奥歯が生えてきます。
奥歯が生えてくる時期から、お口はさらに噛んで食べる機能を獲得していきます。
歯科では、1歳から1歳半くらいを目安に卒乳をオススメしています。
おっぱいを吸うときの舌の動きは舌を前に出して、乳首を押し上げておっぱいを飲みます。(乳児嚥下)
奥歯が生える時期に舌の動きは乳児嚥下から成人嚥下に徐々に以降していき、噛んで食べる口腔機能を高めていきます。
歯科では、噛んで食べる機能を獲得していくために、奥歯が生える時期を目安に卒乳をすすめています。
歯科では1歳〜1歳半を卒乳の時期にすすめていますが、他の専門分野ではまた少し違うこともあります。
例えば、世界基準のWHOでは2歳〜3歳に卒乳の時期をすすめています。
日本では考えられないですが、母乳以外の食物から栄養をとるのが難しい国が世界にはたくさんあるので、できるだけ長く母乳から栄養を摂ることをすすめているようです。
私は娘が0歳の時から産後、働き始めました。夜間母乳をあげながら働くのが大変だったので、1歳になる少し前から卒乳の準備をして1歳2ヶ月で娘は卒乳しました。
お母さんの健康状態、家庭環境、お子さんの発育状態、生まれた時の体重などによって親子にとって1番良い卒乳の時期は変わってくると思います。
お母さん自身が納得できる時期が親子にとって1番ベストな卒乳の時期だと私は思っていますので、お母さんの判断材料の一つとして参考にしていただけたらと思います。