歯周病の治療
みなさんこんにちは☆
青森県八戸市根城にあります歯科医院、根城よしだ歯科の歯科医師《山田優貴》です!!!!!
いつも「歯の豆知識」を閲覧していただきありがとうございます!!!!!!!!!!!
私たち医療法人スマイルクリエイト根城よしだ歯科は歯牙の喪失する原因の90%をしめる「歯周病」「虫歯」を徹底的に管理し、一生涯の予防に努めています。
今回は「歯周病の治療」についてお話しします。
歯周病とは
口腔内の疾患というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、
実は全身疾患に対しても深い関わりがあることは皆さんご存知でしょうか?
歯周病によって脳梗塞、心筋梗塞、肺炎、糖尿病など、様々な疾患の原因となり、
これらによって健康寿命を短くしてしまっている事実も解明されています。
そう言った意味ではもはや歯周病は口腔内の病気という小さなくくりではくくれないものになっております。
今回歯周病についてお話しさせていただきますが、
主に3つのことについてお話しいたします。
①歯周病ってどんな病気?
②歯周病と全身疾患との関わり
③歯周病を治す2つのポイント!
①歯周病ってどんな病気?
歯周病とは、
一言で言うと「歯を失う病気」です。
では、歯をどのように失われるのでしょうか?
それは歯を支えている歯槽骨が吸収してなくなることで歯を失ってしまいます。
そんな怖い病気である歯周病ですが、大体の方が、来院された時点でもう手遅れ。。。
なぜそんな状況になってしまうのか。それは
歯周病はサイレントディシーズと言われ、静かに進行する病気、つまり、
明確な自覚症状がないまま気づいた時は手遅れになってしまう病気だからなのです。
さらに、歯周病は35歳以上の80パーセント以上の方が罹患しているのにも関わらず、
実際に治療をしている方はごくわずかです。
知らぬ間に進んでいき、気づいたときには骨がなく歯がグラグラ。。。
もう抜歯しか治療方法がない。そうなる前に必要なことは、
とにかく早期発見、早期治療に限ります。
病気になる前に歯科医院へ。これはみなさんにとってより良い長い人生を歩んでいただくために必須なことです。
では具体的にどのように骨は減って行くのでしょうか?
歯は様々な歯周組織に囲まれて植立しています。
歯は歯槽骨と言う骨で囲まれており、
骨と歯の間には歯根膜というクッションがあります。
骨の周りには歯肉があり、
この歯肉によって骨に対して口腔内の細菌とのを防いでいます。
歯肉とはの境目には溝が存在しており、その溝のことを歯周ポケットと呼びます。
良く歯科医院でチクチク歯の周りの歯肉を触られることがあるとおもいますが、それはこの歯周ポケットの深さを計っております。
歯周ポケットには
口腔内のばい菌の集合体でもあるプラーク(歯垢)が入り込むと、
ブラッシングでは除去することができなくなり、衛生士によるプロフェッショナルなケアが必須になります。
しかし、そのまま放置しておくと、
プラーク内に存在する歯周病菌いによって歯肉に炎症(歯周病菌と戦っている)が起こり
歯肉炎となります。
歯肉炎になると、歯槽骨はその炎症に感染しないようにと
歯肉炎から逃げるように骨が吸収されていきます。
骨が吸収されると、
歯周ポケットはどんどん深くなり、
さらにブラッシングでは除去できなくなり、悪化して行く傾向にあります。
②歯周病と全身疾患との関わり
歯周病とは全身疾患とのつながりが深い病気と言われております。
今現在言われているのは
脳梗塞、心筋梗塞、肺炎、糖尿病、または早産など、様々です。
例えば肺炎に関して説明いたしますと、
高齢になると、嚥下機能が低下し、誤嚥(食物を謝って食道ではなく気管に送り込んでしまうこと)するリスクが高まります。すると、その食物と一緒に歯周病きんも気管に送り込まれ、はいが歯周病菌に罹患し誤嚥性肺炎を引き起こします。以前は3大疾病はがん、心臓病、脳卒中と言われておりましたが、
ついに肺炎がトップ3入りを果たしたのにはこの誤嚥性肺炎による死亡人数の増加があります。
つまり、誤嚥性肺炎のリスクである歯周病を防ぐことで、
世界の人々の死亡人数が減り医療費削減にも繋がるわけです。
また、妊婦健診でしか受診を勧める目的も、この歯周病による早産のリスク軽減もあります。
③歯周病を治す2つのポイント!
では、どうやって歯周病を治して行くのか。
簡単に2つのポイントがあります。
それはセルフケアとプロフェッショナルケアです。
1、セルフケア
セルフケアとは、自分自身で行う口腔ケアのことをさします。
日々のブラッシングのやり方を衛生士と共により良い方法を考え、
実勢していきます。
2、プロフェッショナルケア
プロフェッショナルケアとは、衛生士による口腔ケアのことをさします。
自分自身ではケアしきれない、歯周ポケット内のケアや、歯面にこびりついて取れないバイオフィルムの除去、歯石の除去を行っていきます。
上記の2つは、一つがかけてしまうと、
歯周病は改善されません。
必ずセルフケアとプロフェッショナルケアが必要です。
これからはこの両輪を欠くことなく、
より効果的な予防を心がけていただけましたら幸いです。
いつでも気軽に相談してください☆