授乳姿勢が歯並びに及ぼす影響
将来歯並びをよくするためには、0歳からの関わりが重要となってきます。
食生活、生活習慣、姿勢、呼吸の仕方など歯並びが悪くなる原因は様々です。
今回は、その原因の1つになりうる赤ちゃんの授乳の姿勢について考えていきたいと思います。
母乳育児、哺乳瓶を使用した人口乳を問わず授乳の姿勢が歯並びに影響するといわれています。
首が座っていない3ヶ月ころまでは背中と首が丸くなるように横抱きにし、
首が座った3ヶ月以降はすこしずつ縦抱きにしいくのが理想です。
それに比べ、常時添い乳(添い寝授乳)を続けていると歯並びに影響がでるといわれています。
添い乳をした場合、母子ともに横になったまま寝入ってしまい夜間泣くとそのままの姿勢で授乳することも多いと想定します。
人の頭の重さは体重の1/8ほどあり体重が10㎏の子供であれば
約1.2㎏の重さになります。顔を横にしたままの添い乳の姿勢は、
頭の重さで奥歯に圧力が加わります。
そのため 添い乳で寝かせる習慣がついてしまうと、このように左右非対称な
歯並びになります。
その後、常時添い乳の中止と睡眠時の寝かせ方の指導で11ヶ月後には改善がみられています。
このように低年齢時は短期間で影響を受けやすい一方、正しい方向へ指導すれば短時間で改善されるので、1歳の時点で写真のように反対の噛み合わせになてしまっても、常時添い乳の中止と、寝かせる姿勢の改善をすると、1年以内に改善がみられることが多いです。
わたしも現在娘の子育て中ですが、夜中の頻回の授乳はつらいものがありますよね。わたしも夜中2〜3時間起きに起こされる日が続くと眠気と疲労でつい楽な姿勢で授乳したくなりますが、そこをぐっとこらえて起きた状態で正しい姿勢であげられるようにしています。
添い乳は母親の体調が不良なときに行われる一時的な与え方の一つの手段としての認識であれば問題ないのですが、常時習慣化してしまうことの弊害をお知らせさせていただきました。参考にしていただけたら幸いです。