子供の歯並びを将来よくするためにできること
みなさん こんにちは。
青森県 八戸市 根城よしだ歯科 歯科医師の成田くみ子です。
お子さんの歯並びを将来よくするために低年齢から実践できることはたくさんあります。
特に、生まれてから哺乳ができるようになりやがて、噛んで食べることができるようになる0〜1歳の時期は将来の歯並びに大きく影響する時期といえます。
生まれたばかりの赤ちゃんのは上唇と舌をはさんでおっぱいを飲みます。(乳児嚥下と呼ばれる飲み方です)それが次第に舌を上顎に押し付けるようにして飲む(成人嚥下)ことができるようになります。
しかし、離乳の時期に成人嚥下がうまく切り替えることができないと、歯並びが悪くなる、口呼吸などの問題がでてきます。
成人嚥下の習得は離乳食の時期に獲得していきます。
7~8ヶ月頃舌を上顎に押し当てて食べ物を潰し飲み込むことができるようになり、成人嚥下の基本を習得していきます。
乳児嚥下が残ってしまう原因は様々ですが、その中の一つにストロー飲みが乳児嚥下の残存を引き起こすといわれています。
0歳からでもストローで飲み物を飲むことは可能ですが、この時期にストローのマグなどを使用しストロー飲みをするとストローを深く口に入れ母乳を飲むように、舌でストローを包み込み乳児嚥下で飲むようになってしまいます。
これにより乳児嚥下の残存が起こります。
通常、成人はストローを唇で軽くはさみ飲み物を飲むことができますが、成人嚥下に切り替えができないうちにストロー飲みをすると乳児嚥下が残りやすくなります。
またストロー飲みは口の周りの筋肉を収縮させて飲むので顎の発育を妨げるような筋肉の働きになってしまい、歯が並ぶスペースが狭窄するともいわれています。
ストローが付いているマグは子供が飲み物をこぼさなくて便利ではありますが、乳児嚥下から成人嚥下に切り替わってからの使用、上顎の発育のピークと呼ばれる6歳くらいまえはお家ではできるだけコップを使用することをおすすめします。
*乳児嚥下の特徴
・唇は閉じず乳首を加えた状態
・舌を前方に突出させている
・口の周りの筋肉が強く収縮させている
*成人嚥下の特徴
・唇は閉じる
・舌は上顎に接している
・ごっくんと飲み込むとき上下の歯は接触している