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歯の豆知識

2023.01.16

妊娠中の歯科治療

みなさんこんにちは!
青森県八戸市根城よしだ歯科 歯科医師の酒井くみ子です。

今回のテーマは「妊婦さんの歯科治療について」よくある質問にお答えしていきたいと思います。

 

Q,妊娠中でも歯科治療はできますか?

安定期(16~27週)であれば簡単な手術や処置は可能です。治療せずに感染や疼痛をそのままにしておくほうが、妊婦に与える影響は大きいと考えられます。なお、妊娠前期は奇形を発生させる可能性があるので、応急処置のみにしましょう。また妊娠後期(28週~)では、急激に血圧が低下する仰臥位性低血圧症候群を引き起こすことがあるので体調に合わせ、緊急性がない場合は無理せず産後に行うことも考えましょう。

 

歯周病にかかっている妊婦は早産(妊娠22~36週での出産)や低体重児出産(出生時体重が2,500g未満)のリスクが高くなることがわかってきました。早産や低体重児出産は、新生児死亡につながる可能性が高いこと、脳性麻痺、知的障害、てんかん等の重い障害を負うことが多いこと、長期の入院から親子の愛情障害が発生し児童虐待のリスクがあること、高血圧や糖尿病等の生活習慣病になりやすいこと、さらにはNICU等における長期間の高度医療を必要とすることなどが挙げられます。妊娠したら歯科検診を受診し、適切な治療、指導を受けましょう。母子健康手帳にも「むし歯や歯周病などの病気は妊娠中に悪くなりやすいものです。歯周病は早産等の原因となることがあるので注意し、歯科医師に相談しましょう。」と記載されています

 

Q、妊娠してから歯茎が腫れやすくなりましたが気をつけることはありますか?

A,妊娠中期から後期(妊娠16週以降)になると、女性ホルモンの増加に伴い、歯ぐきの出血や発赤、腫脹が起きやすくなります(妊娠性歯肉炎)。出産とともに元に戻りますが、しっかりとしたプラークコントロールで炎症を最小限におさえることができます。

 

Q妊娠中のエックス線写真撮影は胎児の影響はありますか??

A,日本で1年間に浴びる自然放射線量はおよそ1.4mSvであり、歯科治療で行われるデンタルエックス線撮影150枚に匹敵します。また、防護エプロンの着用により被ばく量を軽減でき、かつ歯科用のエックス線撮影は腹部からも離れており、胎児にはほとんど影響がありません。したがって、診断治療のために必要に応じてエックス線撮影を行っても問題ないと思われますが、撮影は必要最低限にとどめるべきです。

 

Q、妊娠中の歯科麻酔は胎児への影響はありますか??

A,2%リン酸リドカイン製剤(歯科用キシロカイン、オーラ注)を通常量使用した場合、胎児や母乳への影響はほとんどないと報告されています。麻酔無しでは痛みを伴う治療の場合、痛みによるストレスを考えると、安定期(16週以降)の場合は局所麻酔を使用した方がよいでしょう。また麻酔の痛みを極力減らすため、表面麻酔や細い注射針、やさしく緊張を和らげるような対応も大切なことです。それよりも妊娠前に歯科健診を受け、疾患があれば早めに治療しておきましょう。

 

Q、妊娠中のお薬はどのようなことに気をつければいいですか??

A,基本的に妊娠中は薬を内服しない方がよいといわれています。しかし、薬を使用しないことで母体に悪影響があると考えられる場合には、胎児への影響の少ない(非ピリン系のアセトアミノフェン)や抗菌剤(ペニシリン系、セファロスポリン系)を必要最小限投与します。なお、授乳中の鎮痛剤や抗菌剤の使用については、母乳中に薬の成分が移行する量はわずかであるため授乳をやめる必要はないでしょう。ただし、心配な場合は授乳の直後に使用すれば影響はより少ないでしょう。

 

Q,妊娠中に赤ちゃんのはを強くするためによい食べ物はありますか??
歯の栄養には、カルシウムだけでなく、タンパク質、リン、ビタミンA・C・Dの栄養素を含む食品をバランス良くとることが大切です。カルシウム(ひじき、チーズ、しらすぼし)とリン(米、牛肉、豚肉、卵)は、歯の石灰化(成熟して固くなること)のための材料に、タンパク質(あじ、卵、牛乳、豆腐)は歯の基礎となり、ビタミンA(豚、レバー、ほうれん草、にんじん)は、歯の表面のエナメル質の土台となり、ビタミンC(ほうれん草、みかん、さつまいも)は、もう一層下の象牙質の土台となり、ビタミンD(バター、卵黄、牛乳)はカルシウムの代謝や石灰化の調節役となります。なお、現在の厚生労働省の食事摂取基準では、妊娠中はカルシウムの吸収率が高まることから、妊娠中に必要なカルシウムの1日の所要量は成人女性と同じ600~700mgです。

 

Q、つわりが辛くて歯磨きができません。どうすればよいでしょうか??

食後ではなく、気分が落ち着いた時に歯みがきをしてみてください。また、口の奥に歯ブラシをいれると苦しい場合は、小さな歯ブラシを使用すると楽になります。それでもつらい時は、洗口液の使用も検討してください。つわりで吐き戻しがあった場合は、お口の中が胃液などで酸性に傾いています。うがいをするだけでも違います。レモンやオレンジなど酸性のものを好んで食べるようになった方もうがいはおすすめです。

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