口腔がんとはどういうものなの??
みなさんこんにちは!青森県八戸市根城よしだ歯科の副院長 渕澤 一徳です!
今回は今話題の、「口腔がん」についてお話いたします。
今日本では、2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっています。がんは日本人
の国民病となっています。
がんは細胞ひとつひとつに含まれている、遺伝子(DNA)が傷ついて突然変異を起こすと、
異常な細胞が発生してがん化すると言われています。
①口腔がんとは?
口腔がんとはお口の中に発生するがんです。
舌がん、歯肉がん、口腔底がん、頬粘膜がん、口蓋がん、口唇がんがあり、
そのうち日本人に一番多いのが、舌がん(約60〜70%)です。
口腔がんは、体全体のがんからすれば1〜3%と低い数値ではありますが、
死亡率は46.1%という怖いがんです。
②口腔がんの原因と症状は?
原因ははっきりしていませんが、喫煙と飲酒など生活習慣がやはり大きいです。
それから歯並びや虫歯、被せ物や義歯が合っていないなどでよくないお口の環境も原因となります。
症状についてですが、初期は自覚症状がほとんどありません。
その後痛みがある、食べ物などがしみる、首のリンパ節が腫れる、
なかなか口内炎が治らないなどの症状が出てきます。
目に見える症状として、ザラザラしてしこりがある、
白くボコボコしているなど、様々な形をしています。
③治療法は?
基本的にはがんを含めた組織の切除です。
そして切除部分に、ももなどの皮膚を移植します。
場合によっては抗がん剤や放射線療法を併用します。
舌がんの場合は、味も分かりづらくなったり、話しづらくなったりして、生活の質はかなり低下
してしまうことも事実です。
私も大学の口腔外科に所属していたこともあり、口腔がんは日常でたくさん見ていました。
ご本人はもちろんのこと、ご家族の方に告知する時のあの感じは今でも忘れられません。
残念ながら、日本では口腔がんは増えています。
発生率も死亡率も、世界の先進国の中ではNo.1です。
それは、日本人が歯医者で定期健診をする方が少ないということが大きな問題です。
歯科医院の数は多いのに、受診する方が少ない、そんな状態が今の日本です。
そして、いざ生活の質が低下して初めて、お口の健康をしっかり事前に意識しておけばよかった、
本気で予防しておけばよかった、と心から後悔してしまう方がとても多いことが悔しくて
たまりません。
心配だからその時だけ診てもらう、のではなく、定期的にお口の変化を診せていただき、
しっかり長期的にサポートさせてください!