介護保険と歯科治療
皆さん、こんにちは!
根城よしだ歯科の歯科医師の坂本です。
今回は歯科でも使用できる介護保険についてお話したいと思います。
前回のブログでもお話ししましたが、現在日本人の平均寿命は年々伸びてきています。2019年度では男性81.4歳、女性87.4歳となっています。多くの人がそれだけ長生きできる時代です。しかし健康寿命といわれる介護なしで生活できる寿命と平均寿命の間には10年くらい差があるのが現状です。
そのような時代に、介護が必要な方にその費用を給付してくれるものが介護保険です。
保険ですから、みんなで保険料を負担して、必要な方に給付する仕組みになっています。どんな保険でもそうですが、給付を受けるには色々手続きをしなければなりませんし、受けられるかどうかの審査もあります。
制度の運営主体(保険者)は、全国の市町村と東京23区(以下市区町村)で、保険料と税金で運営されています。サービスを受けるには原則1割の自己負担が必要です。ただし、前年度の所得に応じて、自己負担率が2割あるいは3割になります。
40歳になると介護保険に加入が義務付けられ、保険料を支払うことになります。
介護保険の加入者には第1号被保険者(65歳以上の方)と第2号被保険者(40歳から64歳までの方)の分類があります。保険料の支払い義務はどちらにもありますが、サービスの対象者 (受給者) は、原則として第1号被保険者だけです。
第2号被保険者は老化に起因する疾病(指定の16疾病)により介護認定を受けた場合に限りサービスの対象となります。
介護保険には、介護度(要介護1~5など)に応じた支給限度額があります。この範囲内でケアマネジャーはケアプランを作成します。
そのケアプランによりサービスを受け介護保険を使う事になりますが、歯科でも介護保険を使う事が出来ます。
ただ使用するにはいくつか住んでいる場所の条件があります。
- 介護保険が使用できる
居宅
グループホーム
有料老人ホーム
小規模多機能施設など
サービス付き高齢者
- 介護保険が使用できない
介護老人福祉施設
介護老人保健施設
病院
以上のように介護保険は入居している施設によって取り扱いが変わってきます。
医療保険だけではなく、介護保険を使用することで、歯科だけではなくケアマネージャーなど多職種で連携して、患者さんの口腔ケアを管理する事が出来るようになります。
根城よしだ歯科での訪問診療でも介護保険を使用することができます。多職種連携による口腔ケアを目指し日々行っております。
何か心配ごと相談ごとがございましたら、一度ご相談ください。