インプラント治療をしている場合にMRI検査を受けて良いか?
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科の副院長 渕澤一徳です。
今回はよくご質問いただくことにお答えしていきたいと思います。
内容は「インプラント治療をしている場合にMRIを撮影して良いか?」というご質問です。
このご質問は定期的にご質問をいただきます。
おそらく病院でMRIを撮影することになり、主治医の先生に、インプラントしているかどうか?質問項目があったり、聞かれたりするのだと思います。
結論、多くの場合インプラントをしていても撮影して問題ありません!
MRIは磁気を帯びて撮影する検査機器です。確かに金属は磁気に反応してMRIの画像の乱れを引き起こしてしまったり、故障の原因になります。通常の金属はすべて外さなければいけません。しかし、インプラントは「チタン」でできていて、チタンは磁力に反応しません。体にも安心で金属アレルギーも起こしません。なぜなら体が金属とほとんど認識しない優れた金属だからです。もしダメだと言われたら、チタンでできているので大丈夫です。とお話してください!笑
ちなみにあまり有名でないメーカーのインプラントは一部磁力に反応してしまう金属を含んでいることがあります。でも大丈夫です!当院で使用しているインプラントは「ノーベルバイオケア」という世界一のシェアを誇る有名なインプラントメーカーのもので、とても安心です!
ですので、インプラントしている方は安心してMRI検査を受けて大丈夫です。
しかし、マグネット式(磁石で固定しているタイプ)のインプラントについては撮影できないです。これは完全に磁力に反応してしまいますので外さないといけない場合が多いです。当院では基本、このマグネット式のインプラント治療は行っていないので、ほとんど問題ありませんが、心配な方は一度ご確認してもらってもいいと思います。一度大丈夫と分かれば、今後は確認せずともMRIを受けていただいて問題ありません。
それから、撮影しても問題ありませんが、MRI画像の乱れを引き起こす原因がもう一つあります。それは多数のインプラント治療を受けている場合です。MRIはインプラントがたくさんあったりすると、画像が見えにくくなる場合(アーチファクト)があります。もしインプラントの近くの状態を正確に見たい場合には画像が見えないことがあるかもしれませんが、インプラントから3cm離れていれば画像には問題ないと言われています。もし口腔内の状態で確認したい場合には影響あるかもしれませんが、それ以外の部位のためのMRI撮影であれば問題ないと言えます。
このように、MRIの際に疑問なことがあるかもしれませんが、多くの場合問題ありませんので、こちらをご確認の上、もし心配でしたらいつでもご相談ください!