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歯の豆知識

2020/11/30
味覚障害と口腔ケア

皆さん、こんにちは!
根城よしだ歯科の歯科医師の坂本です。
今回は味覚障害についてお話したいと思います。

みなさん最近コロナの症状として味覚障害という言葉をよく耳にすると思います。
味覚障害といっても様々なものがあります。

薄い味を感じにくい「味覚減退」味を濃くしてもまったく味を感じない「味覚脱失」舌の片側のみ感じない「片側性無味症」、口の中に何もないのに塩味や苦みなどを感じる「自発性異常味覚」などがあります。コロナの症状は「味覚脱失」にあたります。
なかでも味覚減退は本人が気づけないことがあり、塩分の過剰摂取などにつながり高血圧などのリスクにつながりやすいです。
また味覚障害は、おいしさを感じづらくなることから食欲不振を招くばかりでなく、食事摂取量の低下、ひいては低栄養につながるおそれもあるため、家族やまわりの人が味覚障害に気づいて、医療機関受診をすすめることが大切です。

これらの味覚障害の原因としてあげられるものに、薬剤性、亜鉛欠乏性、末梢神経障害、中枢神経障害、全身疾患に伴うもの、放射線治療に伴うもの、心因性などがあげられます。
味覚障害の原因は一つではなく、複数要因が複雑に重なり合っていることが多いため、原因を見逃さないようにすることが大切です。
なかでも原因として一番多くみられるものが、亜鉛欠乏性味覚障害です。亜鉛が欠乏すると、味細胞に顕著な微細構造上の変化が生じて、味覚障害が起こります。
治療としては、食事指導や亜鉛製剤の処方を行います。

味覚障害は外見からはわかりづらいため、「誰にもわかってもらえない」という悩みを抱えることが多い疾患です。閉じこもってしまったり、食事が苦痛になり低栄養までひきおこし、生活の質が低下してしまう恐れがある為、本人だけではなく周りの方の注意も必要です。

味覚障害患者の40%が65歳以上といわれています。単純に加齢によるものだけではなく、薬剤の副作用によるもの、全身疾患に伴うものが折り重なって起きてしまいます。
また加齢による症状の一つに口腔乾燥症があります。唾液には味を舌の味細胞まで届ける作用があるため、唾液が少なくなるとさらに味がわかりにくくなってしまいます。
また、口腔衛生管理が十分ではなく舌が汚れで覆われている場合は味蕾への味物質の到達が妨げられるため、味覚障害が起きてしまいます。そのほか舌の運動低下、唾液分泌の低下、口腔感染症などを防ぐためにも口腔ケアは重要です。

根城よしだ歯科では訪問診療での口腔ケアを行っております。
味覚障害についても、しかるべき医療機関にご紹介することもできますので、
何か心配ごとがございましたら、一度ご相談ください。

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