歯の豆知識
2022/04/30
”鉄”不足にご注意!
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科勤務医の船橋美加です。
春になって新しい生活が始まり、忙しい日々を送っている方も多いかと思います。
今回は私たちの身体に重要な栄養素の「鉄」についてお話します。
皆さんはこんな症状、感じたことないですか?
・動機やめまいがする
・肩が凝りやすい
・頭痛が起こりやすい
・皮膚や爪のトラブルが多い
・髪が抜けやすい
・歯茎から血が出やすい
・いつもイライラしている
・食欲がわかない
・あざが治りにくい
・舌が痛い
当てはまるものはありましたか?
実はこのような症状は、皆さんの身体の中の鉄不足によって起きているかもしれません。
鉄は、肉・魚・野菜などに含まれており様々な生き物にとって必要な栄養素です。
鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄と呼ばれる2種類があり、ヘム鉄は肉や魚に、非ヘム鉄は野菜や穀物に含まれています。
鉄は小腸で吸収されますが、タンパク質にくるまれているヘム鉄の方が10~20%ほど吸収率の高いものになります。
貧血対策には、赤身の肉やレバー、いわしなど動物性食品からヘム鉄を摂取しましょう。
また、私たちの体の中には鉄の他に亜鉛や銅などのミネラルもあります。
どれかが偏ってしまうと吸収を阻害する原因になってしまうので、健康でいるためにはバランスよく摂取する必要があります。
鉄は私たちの身体にとって非常に重要な栄養素です。
鉄は毎日の呼吸によって得られる酸素を体全体に運ぶトラックの働きをしてくれたり、血液から酸素を受け取ったりしてくれます。
そのため、すぐに取り出せるように体の中のヘモグロビン、筋肉、肝臓、脾臓、骨髄、腸に貯蔵されたり再利用されたりしています。
赤ちゃんはお母さんから鉄をもらって生まれてくるので、妊娠中の鉄分補給はおなかの赤ちゃんにとっても非常に大切なことです。
また女性は男性に比べ、毎月の月経によりかなり多くの鉄が失われていきます。
他にも以下の方は鉄不足になりやすいため、積極的に鉄を補給していく必要があります。
・思春期
・過度な運動
・無理なダイエット
・妊娠・出産
・子宮筋腫・悪性腫瘍
・更年期
など
そして最後に、鉄は心の健康にも関係しています。
脳の神経伝達物質の流れにおいて、鉄は人の心の安定をつかさどるセロトニン生成に大きく関わっています。
鉄をしっかり補給し、体だけでなく心も健康になりましょう。
日常で十分な鉄を摂取するのはなかなか難しいかと思います。
医療用サプリメントも活用しながら、体に必要な量の鉄をしっかり取り入れていきましょう。
2022/04/01
お菓子を食べるとなぜむし歯になるの?
青森県八戸市の 八戸総合歯科矯正歯科 歯科医師の成田くみ子です。
みなさんは、どうして虫歯ができるかご存知ですか?
虫歯は
① 食事(砂糖)
② 歯の抵抗力(唾液などの虫歯から守る力)
③ 虫歯菌
この三つが合わさると虫歯になります。
今回はこの中の「食事(砂糖)の取り方」について説明していきたいと思います。
お口の中に虫歯菌が少なく、唾液も多く歯を良く守ってくれていて、尚かつ歯磨きも上手にできているのに虫歯になってしまう方もいます。そういう子はたいていお菓子の取り方に問題がある方が多いです。
なぜお菓子(糖)食べると虫歯になるのでしょう??
お菓子(糖)を食べると、お口の中にいる虫歯菌が活発になり歯に穴を掘り始めます!
お菓子(糖)を食べている最中掘り続け、さらにお菓子(糖)を食べ終わった後20分間掘り続けます。
ここでポイントなのが、一度にたくさんのお菓子(糖)を食べても、飴を一粒食べても、食べ終わった後虫歯菌が穴堀する時間は20分です。
一日中だらだらお菓子を食べ続けていたら、ずっと虫歯菌が活発に穴掘りしていることになります。
虫歯になりにくいお菓子の取り方のコツは決められた時間にお菓子を食べる事です!
掘られた穴は唾液が少しずつ埋めてくれるので、掘られた穴はすこしずつもどっていきます。しかし唾液が歯を回復させるスピードはすごくゆっくりなので、ずっとお菓子を食べ、歯が掘られっぱなしだと、唾液が穴を埋めるスピードが追いつかなくて、穴はどんどん大きくなり虫歯になってします。
同じ飴でも棒が付いているペロペロキャンディーのようなタイプとそうではないのど飴のように一度にお口に入れるタイプの物では、どちらがむし歯になりやすいと思いますか??
答えは、棒が付いているタイプの方がむし歯になりやすいです。棒が付いていると少しずつ食べることができて「糖」がお口の中にある時間が長くなります。
虫歯になる原因の1つの食事(糖)をコントロールすることは、予防する上でとても重要です。特に子供の歯は大人の歯より柔らかく虫歯の進行もはやいので、とくに注意が必要です。
2022/03/31
口腔機能低下症について
皆さん、こんにちは!
八戸総合歯科・矯正歯科の歯科医師の坂本です。
今回は口腔機能低下症についてお話したいと思います。
最近話題の口腔機能低下症について、みなさんご存じでしょうか?
前にブログでオーラルフレイルについてご紹介しましたが、オーラルフレイルや口腔機能低下症どちらも聞きなれない言葉だと思います。
「オーラルフレイル?」「虚弱?」「口腔機能低下症?」何が違うの??そういう方がほとんどだと思います。
簡単に説明すると、オーラルフレイルは「兆候」で口腔機能低下症は「疾患」です。
お口の機能が低下する流れで、様々な前段階があります。
食事の時間が以前より長くなった。最近しゃべりにくくなった。むせることがおおい。などがオーラルフレイルいわゆる「兆候」になります。
一方で口腔機能低下症は、歯磨きやうがいが上手く出来ない。お口がいつも乾いている。かみ砕く力が落ちている。食べ物が口からこぼれる。舌でうまく送り込めない。うまく噛めない。うまく飲み込めない。などになります。
ささいなお口の弱り(オーラルフレイル)が全身の状態に影響し、最終的には元には戻らない要介護や寝たきりの状態につながっていきます。
逆を言えば、ささいなお口の弱りの段階で食い止めることで、あるいはオーラルフレイルや口腔機能低下症を治すことで、全身状態の悪化を止めることができます。
これらのオーラルフレイルや口腔機能低下症となる原因がいくつかあります。
〇加齢…歳をとると、全身の筋肉が少なくなっていきます、つまり歳を取るだけで、オーラルフレイルに近づきます。
〇病気の影響…脳血管系の疾患(脳卒中、脳梗塞など)の後遺症により、麻痺が生じる事があります。麻痺のため食事などが上手く出来ずにフレイルにつながります。
〇放置された口…治療や、入れ歯の調整などがうまくいってないと、適切な食生活を送れなくなります。
〇薬の影響
治療のために処方されている薬剤のなかには、唾液の分泌を下げるものがあり、口腔乾燥を引き起こしてしまいます
〇認知症
認知症の患者さんには、食事がうまく摂れなかったり、歯磨きやうがいが出来なくなっている場合があります。
八戸総合歯科・矯正歯科では口腔機能低下症の検査を行っています。
口腔機能低下症は「疾患」として治療できますし、オーラルフレイルは些細な「兆候」として、訓練によって回復する事も出来ます。
近頃、お口まわりでの困りごとなど、何か心配ごと相談ごとがございましたら、
一度ご相談ください。
2022/03/01
乳歯がくっついて生えてきた!癒合歯について
みなさんこんにちは!!
青森県 八戸市 八戸総合歯科矯正歯科 歯科医師の成田くみ子です。
歯が2本くっついている状態 融合歯について お話ししていきます。
癒合歯は、写真のように本来は一本のずつ生えてくる歯が2本くっついて生えてくるものです。
形態は様々で目で見ただけではわかりずらいものもあります。
検診の時に指摘されて気づくことも多いかもしれません。
癒合歯はくっついているので、フロスが通りません。歯と歯の間にフロスが通るか確認すると癒合歯があるかどうか確認することができます。
癒合歯が生えてきたら・・・
歯医者さんで見てもらうのをおすすめします。
融合歯の乳歯は自然に抜けづらい場合もあるので生え変わりの時期の前に、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。
歯の大きさ生え変わりに違和感を感じたら、一度歯科医院でみてもらいましょう。
大人の歯の歯数の異常や大人の歯も癒合歯が生えてくる可能性もあるため5〜6歳くらいの時期にはパノラマといわれてるレントゲン写真を撮ることをおすすめしています。
歯の大きさ生え変わりに違和感を感じたら、一度歯科医院でみてもらいましょう。
2022/02/28
糖質との上手な付き合い方
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科 歯科医師の船橋美加です。
今回は皆さんのお食事の中に含まれている栄養素「糖質」についてお話します。
最近よく「糖質」という言葉を耳にすると思います。
糖質は私たちの身体のエネルギー源の一つです。
体温の維持や筋肉を動かす原動力や脳のエネルギー源として活躍しています。
適度で質の高い糖質を体に取り入れることはとても大事なことです。
しかし、糖質の取り方を間違えてしまうと返って体に負担をかけてしまうことにもなります。
例えば、お腹が空いたときに何か食べ物を食べると、私たちの体の中では血糖値が上がり幸せな気分になります。
そしてその後すぐに体からインスリンという物質を出して血糖値を下げ、血糖値が上がりすぎるのを防いでくれるという仕組みになっています。
糖質は血糖値を上げる唯一の栄養素です。
他の栄養素に比べて吸収が早く、短時間で血糖値を上げる作用があります。
糖質の取りすぎにより血糖値の上がり下がりが急激に起きてしまうと、体も疲れてしまい脳の大きなストレスになってしまいます。
したがって、脳をパワフルに活動させるためには、血糖(血中のブドウ糖)の数値を一定に保つことが重要なのです。
それでは、どのようにして血糖値のコントロールを行えばよいのでしょうか。
まず一つ目の方法は、食事の時の食べる順番です。
ご飯やパンなどの炭水化物も糖質が多く含まれています。
炭水化物に手を付ける前に、食物繊維を多く含む野菜や、おかずの肉・魚を先に食べるだけでも血糖値の急な上昇を防ぐことができます。
食事の前にプロテインを飲んだり、素焼きのミックスナッツを食べたりするのも効果的です。
二つ目の方法は、朝食をしっかり取ることです。
血糖値が一番下がっているのは朝です。
忙しくて朝食を抜きがち・・・という人が多いと思いますが、朝食をしっかり取ることで血糖値が上がり。体にも脳にもエネルギーをしっかり供給することができます。
他の大事な栄養素であるタンパク質や脂質には血糖を維持する効果があるため、それをしっかり摂取することによっても血糖値を安定した状態に保つことができます。
三つ目の方法は、食後すぐ(30分以内)の運動です。
私たちの取り組んでいる栄養療法の中で、「箸を置いたら靴を履け」という言葉があります。
食事を取って血糖が上がるとインスリンが分泌されますが、運動により血糖を筋肉中に取り込むことができます。
すぐに実践できることなので、ぜひやってみてください。
「糖質」は摂り方によって体の調子に大きく影響します。
皆さんも身近なことから気を付けて健康な体を手に入れましょう!
2022/02/01
矯正治療の「後戻り」について
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科の副院長 渕澤 一徳です。
今日は、矯正治療後に起こる「後戻り」についてお話いたします。
皆さんは矯正治療後に歯が元の位置に戻ろうとする現象が必ず起こるということをご存知でしょうか?
生体は恒常性という現象が常に起こっています。ご存知の方もいるとは思いますが、体はできる限り今の状態を保とうとする性質があります。
再生もそうですよね。
例えば怪我をして傷をつくってしまっても、もとに戻るかのように傷は何日かかけて治っていきますよね。
もちろん、完全に同じになるわけではないですが、もとの状態に近づけていくわけです。
お口の中においてもそれはもちろん起こります。
だから、歯並びが変わったことを生体はあまりよくない現象として認識し、もとに戻そうと働いてしまうのです。
もちろん整体に悪気はないですよね笑
それから、普段の噛み方や、舌やお口周りの筋肉、頬の筋肉なども歯並びが変わったからといって変わるわけではありません。
前の歯並びの頃のように噛んだり飲んだり話したりすると、前の歯並びに戻ってしまいます。
もちろん、歯が動いた直後は、歯を支える土台の骨も柔らかくなっており、戻りやすい状況になっていることも重要です。
必ず、矯正する方々には矯正後の後戻りについてご説明していますが、初めて後戻りを体験した方はかなり驚かれます。
こんなに戻るの??と。
そうです。もとの状態とは言いませんが、かなり歯は動いてしまいます。
だからこそ、矯正治療は動かして終わりではないことをしっかり患者さん方も理解していただくことが重要です。
矯正後に必要な治療、そうです。「保定(ほてい)」という治療です。
骨は少しづつ固まっていきます。そしてだんだん歯が動きづらくなっていきます。
その期間は大体矯正治療に費やした時間、期間と同じです。
2年矯正治療したら、プラス2年は保定をしっかりしなければいけません。
特に歯の移動量が大きかった患者さんは、しっかり保定をしなければいけません。
それに用いるのが、保定装置です。
さまざまな種類がありますが、全て意味は同じです。歯がなるべく動かなくなるようにつけてもらいます。
マウスピース型のものや、ワイヤー型のものなどあります。
皆さん、矯正治療は素晴らしい治療ですが、しっかり原理原則を理解していただき、患者さんの協力のもと、成り立つ治療でもあります。
わからないことはなんでもお答えしますので、不安なことなどそのままにせず、いつでもなんでも聞いてくださいね!
その方が我々も安心して最善の治療を提供できます!
一緒に頑張っていきましょう!
歯科医師 渕澤 一徳
2022/02/01
むし歯菌を母子感染させないためにママDr.が実践したこと!
みなさんこんにちは!
青森県八戸市 八戸総合歯科 矯正歯科 歯科医師の成田くみ子です。
むし歯菌は唾液を介して感染するものだということをご存知ですか?
産まれたての赤ちゃんのお口の中にむし歯菌(ミュータンス菌)はいません。
むし歯菌(ミュータンス菌)は周りの大人の唾液から感染してお口の中に定着します。
むし歯菌に感染しやすい時期は3歳までと言われています(正確には歯が生えてから〜2歳10ヶ月くらいまで:感染の窓)
つまり3歳までにむし歯菌(ミュータンス菌)に感染しなければ生涯むし歯になりにくいお口を手に入れることができます。
同じ歯磨きの仕方や食事をとっていてもむし歯になりにくい人、なりやすい人がいます。その原因の一つはむし歯菌(ミュータンス菌)です。
むし歯菌(ミュータンス菌)に感染させないことは、お子さんのむし歯予防で1番重要です!
娘が先日2歳10ヶ月になったので、
唾液検査むし歯菌(ミュータンス菌)の量を検査してみ他ところ、
むし歯菌(ミュータンス菌)はほとんどいないませんでした。
むし歯菌(ミュータンス菌)の母子感染をさせないようにすることは、育児する上でどうすればいいかわからない場面もあると思うので、
私が実際に気をつけたことをシェアしていきたいと思います。
①食器の共有を避ける
大人が口をつけたスプーンでご飯をあげない、コップで大人と回し飲みをしないなどを気をつけました。
②甘いお菓子をあげない
甘いお菓子は3歳以降からと決めています。お砂糖がお口の中にあると、むし歯菌(ミュータンス菌)が感染し定着しやすくなるので、甘いお菓子も気をつけていました。
大人の唾液による感染を気をつけると同時に甘いものを気をつけることで、
感染のリスクを下げることができます。
③育児に関わる家族にも協力してもらう
パパやおじいちゃんおばあちゃんなど子供と接する機会の多い家族には、協力してもらえるようにお願いしていました。
添い寝やお子さんとのスキンシップの際は、あまり気にしていなかったです。
お母さん自身が歯のメンテナンスを行い、清潔なお口にしておくことも重要です。
むし歯菌(ミュータンス菌)に感染させないことは1番効果的なむし歯予防です。
当院では唾液検査むし歯菌(ミュータンス菌)がお口の中にどれくらいいるのか調べることができます。
むし歯菌(ミュータンス菌)に感染してしまっている方は、キシリトールがむし歯菌(ミュータンス菌)の働きを抑えてくれると言われいるので、キシリトールについても別の記事でアップしていきたいと思います。
2022/01/18
なんでこんな歯並びになっちゃうの?「前歯が噛んでいない」
みなさんこんにちは!
青森県八戸市 八戸総合歯科 矯正歯科 歯科医師の成田くみ子です。
8歳の女の子のお口の中の写真です。
上の前歯が永久歯に生え変わっていますが、前歯噛んでいません。
なぜこのような歯並びになってしまうのでしょうか??
乳児嚥下というおっぱいを赤ちゃんが飲むときの嚥下の仕方が、3以降も続いていると、前歯が噛まない噛み合わせになってしまいます。
赤ちゃんは舌を前に押し当てながらおっぱいを飲みます(乳児嚥下)
それが大人になるにつれて舌を上顎に押し当てて飲み込む成人嚥下に移行していきます。
卒乳後も乳児嚥下から成人嚥下の以降ができていないと飲み込むときに舌で前歯を押す力が働き、上下の前歯に隙間ができてしまいます。
乳児嚥下が残ってしまう原因はいくつかありますが、一つは3歳くらいまでのストローのみが関係していると言われています。
1〜2歳にかけて乳児嚥下から成人嚥下に自然と移行していきますが、そのときにストロー飲みを常時していると乳児嚥下から成人嚥下への移行が難しくなります。
成人嚥下ができる大人はストローを唇に挟んで飲むことができますが、乳児嚥下が残っている状態でストローを飲むと、舌でストローを押し当てるようにして飲んでしまいます。
0歳からストローのついてマグやスパウト(小さな穴が開いた大きめのストローのようなマグ)での水分補給は口の周りの筋肉を収縮させて嚥下するため、異常嚥下を誘発しやすくするので注意が必要です。
3歳までのストロー飲みはなるべくしないほうが口腔機能の発達にはベストです。
私は娘が1歳〜2歳くらいの時は、ストロー飲みを避けるためにおでかではストローではないマグを使用していました。
飲み方に少しコツがいるため一歳前から家で練習もしていました。
家での水分補給はコップ飲みを上手にできるようにするために生後8ヶ月からコップのみの練習をしていました。
2歳以降はコップのみでもこぼさずに飲めるようになったので、外出の際はコップに水を注ぐタイプの水筒を使用しています。
〜まとめ〜
「歯並び・口腔機能の発達のためには3歳まではストロー飲みをなるべくさせないのがおすすめ」
5歳以降で乳児嚥下によって歯並びに影響が出てしまっている場合は、成人嚥下で飲み込むことができるようにトレーニングをしていきます。
しかし、飲み込む癖をのすのは簡単ではありません。3歳まではストローのみをなるべくさせないようにすると、歯並びが悪くならないように予防することができます。
2021/11/30
ノンメタルクラスプデンチャーについて
皆さん、こんにちは!
八戸総合歯科・矯正歯科の歯科医師の坂本です。
今回はノンメタルクラスプデンチャーについて話したいと思います。
ノンメタルクラスプデンチャーとは、入れ歯の維持部を入れ歯の床用の樹脂を使い作成した部分入れ歯の総称です。当院ではフレキサイトを扱っております。
保険の入れ歯では、金属を使用しますが、ノンメタルクラスプデンチャーでは従来の入れ歯の素材よりも弾性のある熱可塑性樹脂をつかうレジンクラスプを用いています。
ノンメタルクラスプデンチャーは、一部分に金属を併用することで、従来の金属性の入れ歯で必要な、支持・把持・維持の基本原則を満たしていれば、禁忌症例や適応困難な場合を除いて、多くの症例で使用できます。
金属が見えることによる審美不良の訴えがある場合や、それが予測される場合に選択しに上がります。
しかし、このレジンクラスプは歯と歯肉を広く覆うため、自浄作用が落ちたり、材料の耐久性が低いために院内での修理が困難という側面もあります。
もちろん使用に向いていない場合もあります。すれ違い咬合(上顎と下顎に何本か歯か残っているにも関わらず、自分の歯で咬むところがなくなってしまい、バランスの悪くなってしまった状態)やすれ違い咬合に近い臼歯部支持が無い場合、顎堤が極度に吸収した場合、片顎に少数歯しか残っていない場合などでは、レジンクラスプが過重負担となってしまい、力のコントロールが難しくなってしまいます。
また後方に支える歯が無い遊離端の場合も設計が難しくなります。片側だけの遊離端の場合、支える垂直的な回転沈下、側方力に対する水平的な揺さぶり、顎堤頂を長軸とした頬舌的な回転などかかる力の制御が難しく、力のコントロールが悪いと痛みとして出やすくなります。そうならないように、反対側に金属の支えを作ったりすることで、力の制御をしていきますが、入れ歯自体が大きくなってしまいます。
このように、ノンメタルクラスプデンチャーの設計は難しいものになりますが、
八戸総合歯科・矯正歯科では様々な症例でノンメタルクラスプデンチャーを作成していますので、保険の入れ歯の見た目など気になる方は、一度ご相談ください。
2021/10/31
マウスピース矯正治療(インビザライン)の質問にお答えします!③
皆さんこんにちは!八戸総合歯科・矯正歯科の副院長 渕澤一徳です。
今日はまたインビザライン治療 マウスピース治療の質問にお答えします!
Q1、インビザラインのマウスピースを装着して正確に発音できますか?
→結論、マウスピースをつけていないときに比べると発音はしづらくなります。特に新しいマウスピースに取り替えた直後は特に発音が難しくなる場合があります。私自身マウスピース治療を始めたときは難しいことを実感しました。特にサ行、タ行の発音、舌の当て方に影響が出て、かなり苦戦しました。しかし、慣れてくるとマウスピースを装着していても、上手に舌を当てられるようになりました。今も私は診療中、リテーナーというマウスピースをつけて診療しながらご説明もさせていただいておりますが、患者さんには発音に違和感ないと言っていただいております。
Q2、どうしても装着時間1日20時間以上つけられなさそうなのですが、その場合はマウスピース矯正治療はできないのですか?
→原則は20時間装着、推奨は22時間以上の装着です。歯科の治療を最善で行うにあたって、やはり専門的な守って欲しいことはどうしてもございます。それをできなければ、治療の保証が難しいということは事実、お話する責任も、私たちにはあると思っております。それが医療の現実です。しかし、当院ではそれでも行いたい!という患者さんの強い思いには、できる限りお応えしたいと考えております。ですので、まずはご相談ください。アライナーチューイという道具を用いてそれをできる限り補う方法や、虫歯のリスクに合わせて、チェックを多めにしながら装着時間を調整したり、できることを相談しながら決めていきます。あきらめず、まずは自分がどうなりたいのか?そこに遠慮せず、妥協せず、後悔しない決断を私は大事にさせていただきたいと心から思っております。お待ちしております。
Q3、アタッチメント(歯につけるプラスチックの突起)が脱離した場合はすぐに付け直さなければいけませんか?
→アタッチメントが外れてしまった場合は、まずご連絡ください。アタッチメントの役割は歯の表面積を増やして歯を動かす力のサポートをしています。簡単に言いますと、それがついているおかげで歯がさらによく動くというわけです。ですが、なければ歯が動かないというわけではありません。そのマウスピースのタイミングで動かしたい歯に対して、そのアタッチメントが今、まさに効果を発揮しているか、今ではないか、によってすぐに付け直さなければいけないかあとでもいいか、別れます。ですのでまずはご連絡いただき、すぐ来ていただくか、次回のお約束まで様子をみていいか、お話いたします。
また次回もインビザラインの質問にお答えしますね!ぜひみなさん、ご活用ください!
歯科医師 渕澤一徳
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